珍味ここだけの話

広島は、フライの名産地です。のり天、いか天、いかの姿フライなどの製造工場の８～９割が、広島に集中しています。しかも、この歴史は江戸時代の北前船にまでさかのぼります。

北海道（松前藩）の名産品を天下の台所・大阪に運ぶために、日本海・瀬戸内海のルートを航海した北前船。その船が給水などで広島県尾道に立ち寄り、いかや昆布の荷下ろしをしたのが名産地の始まりと言われています。

そのため、天ぷらのみならず、昆布の加工工場も多数あります。ほかにも、魚肉シート・ジャーキーの工場があり、全国でも有数の珍味製造地となっています。

尾道の製造元の中にはロゴマークのモチーフに帆船（宝船）をイメージしたものを使っている会社もいくつかあります。