珍味ここだけの話

豆知識

焼めざしの「食塩」表記

焼めざしをお召し上がりになられたことはありますでしょうか?

イワシの中でも小さめのカタクチイワシを加工し、素焼きにし、素材そのままの味をお楽しみいただける商品です。

珍味業界でも個包装のものから何尾かまとめて袋に入ったものまで、さまざまな商品があります。

元々は「干物の目にわらや串(くし)を通して数尾ずつまとめていた」ことから「目刺し」と呼ばれたとされている、めざし。

鬼が嫌うことから、関西など一部の地域では今も節分の日にイワシを食べているそうで、節分時に豆と合わせて売り場に並べていただく機会も増えています。

魚を骨まで丸ごと一匹食べられるので、カルシウムも豊富で、ちょっぴり塩味も効いていて、お酒のお供だけでなく、口さみしい時の“おやつ”にもぴったりです。

2021年現在、基本的にほとんどの焼めざしが国産です(弊社が扱っているものは全て)。主に九州が産地であり、弊社で扱っている焼めざしのほとんどは特に鹿児島県近海で獲れたものが使われています。

これらの商品のほとんどは特に味付けをせず、原料をそのまま乾燥させ、焙焼したものです。

そのため、元々は原料の「かたくちいわし」という標記だけでしたが、2018年以来、「食塩」と追記することになりました。

加工時に食塩を追加するようになったという訳ではないのですが、お召し上がりになられた方々から時折「しょっぱい」というお声をいただいていたこと、また素焼きではあるものの「海水に塩分が含まれる」という観点から、「食塩」と追記することになりました。ただし製法は、丸干しのカタクチイワシを焙焼しており、素焼きであることは変わりません。

もしお店で発見された折には、裏面表記もご覧いただければと思います。

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